日本三大火祭の異説


日本三大火祭の異説

前項では「日本三大火祭」として、「大善寺玉垂宮の鬼夜」「須賀川の松明あかし」「太宰府の鬼すべ神事」をご紹介しました。しかし、他にも外しがたい有名な「火祭」がありますので、異説として、あと二つご紹介します。

向田の火祭(むこうだのひまつり)

巨大な大松明が一気に点火され、火柱を上げる
巨大な大松明が一気に点火され、火柱を上げる

毎年7月に能登島で開催される「向田の火祭」は、石川県指定無形民俗文化財です。伊夜比咩(いやひめ)神社から切籠(きりこ;奉灯)と神輿を、30mの大きな柱松明が建てられている御旅所である広場まで渡御します。そこで神輿は柱松明の周りをまわり、そして松明には火が投げ込まれます。この大きな火焔が倒れると、その先に付けられていた御幣を人々は競い合って取りあうのです。

祭の起源は、はっきりしたことがわかっていません。夏越神事に起源し、災いを払う鎮火祭とも考えられています。

【向田の火祭データ】
会期と会場
7月最終土曜日
向田町崎山広場
問い合わせ先
伊夜比咩神社 石川県七尾市能登島向田町115-26
向田の火祭(能登島観光協会オフィシャルサイト)


鞍馬の火祭(くらまのひまつり)

数多くの松明が集まる「鞍馬の火祭」
数多くの松明が集まる「鞍馬の火祭」

「鞍馬の火祭」は、かがり火の炎と神輿の練り歩きで有名な京都でも名高い火祭で、1000年の歴史があると伝えられています。
なお、祭の詳細は「京都三大奇祭」をご覧ください。

【鞍馬の火祭(由岐神社例祭)データ】
10/22
由岐神社(京都府京都市左京区鞍馬本町)