四国三大祭


四国三大祭

「四国三大祭」という呼び名は、比較的新しいものです。最も古い祭は「新居浜太鼓祭」。次に「阿波踊り」、そして近代からはじまった「よさこい祭」の三つを呼んでいます。特に阿波踊りとよさこい祭の全国的な認知度が高く、「四国二大祭」として、この2つをさす呼び方もあるようです。

新居浜太鼓祭(にいはまたいこまつり)

“男祭”の異名を持つ力強い「新居浜太鼓祭」
“男祭”の異名を持つ力強い「新居浜太鼓祭」

愛媛の秋を代表する「新居浜太鼓祭」は、新居浜市の各自治会や青年団などが持つ約50台の太鼓台(神輿を乗せた山車)が練り歩く祭です。見どころは複数の太鼓台が集まり、競い合う「かきくらべ」。太鼓台の「かき夫(担ぎ手)」は、男性のみとなっているため、「男祭」とも呼ばれます。

この太鼓祭は、地域の祭礼として神輿渡御が行われていたのが原点と考えられ、その始まりは平安時代とも鎌倉時代とも伝えられています。しかし、「太鼓台」という記述を記録で見ることができるのは、江戸時代の文政年間(19世紀)のことです。

【新居浜太鼓祭データ】
会期と会場
10/16~10/18(予定)
新居浜市内各地のかきくらべ会場
問い合わせ先
新居浜太鼓祭(新居浜市公式ホームページ内)


よさこい祭(よさこいまつり)

伝統的な「よさこい鳴子踊り」
伝統的な「よさこい鳴子踊り」

高知の「よさこい祭」は、土佐の夏を沸騰させるカーニバルです。昭和29年(1954)から、経済復興の足がかりとして始まりました。当初は「よさこい鳴子踊り」を披露する祭でしたが、現在では伝統的な鳴子(なるこ)踊りの他、ロック、サンバなどなど工夫を凝らした踊りも加わり、踊り手も観客も飽きさせません。参加者も年々増加し、近年では踊り子が1万人を突破しています。

【よさこい祭データ】
会期と会場
8/9~8/12
高知市内各地(競演場・演舞場あり)
主な行事
8/9〈前夜祭〉〈花火大会〉
8/10・11〈よさこい祭本番〉
8/12〈よさこい全国大会〉〈後夜祭〉
問い合わせ先
高知市観光協会
よさこい祭公式Webサイト

阿波踊り(あわおどり)

町中が踊る「阿波踊り」
町中が踊る「阿波踊り」

“踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損”というフレーズとともに、全国的にも有名な盆踊りである「阿波踊り」は、毎年お盆の季節に徳島で開催されます。市の中心部にある公園や通りなどに複数の会場が設けられ、さらに各地の街角などでも踊りさざめき、徳島中が熱気に包まれた夜となります。

阿波踊りの起源については、諸説あるようですが、少なくとも400年以上の歴史があると考えられています。江戸時代の徳島は藍の豪商が多く存在し、阿波踊りはどんどん豪華になっていったようです。

【阿波踊りデータ】
会期と会場
8/12~8/15
徳島市内各地(有料演舞場あり)
問い合わせ先
徳島市 経済部観光課
阿波踊り実行委員会本部(阿波おどり会館内)